★早川千晶のひとり語り vol.1★

～キベラスラムで生き抜く力～
私が出会った仲間たち

大都会ナイロビの中心地からすぐそばに、トタン屋根の屋並みが延々と広がるスラム街があります。
キベラスラムはケニア最大の貧民街で、その人口は100万人とも200万人とも、それ以上とも言われています。
住民の多くは貧困に苦しむ田舎からの出稼ぎ者とその家族で、植民地時代だった100年以上前から出来始めたスラムなので、今では、キベラ生まれ、キベラ育ちの若者たちも多数暮らしています。
ここで人々は、その日その日を生き抜いています。
政府からの助けはほとんどなく、今日を生き抜くためにありとあらゆる努力をして働き、隣近所で助け合い、どんなにドン底の生活でも生きることをあきらめないキベラスラムの人々は、サバイバー（逆境に強い人々）です。
キベラスラムの人々の日常、生き抜く秘訣や、日常的に直面する困難、彼らが抱く夢や希望など、私が長年親交を持つスラムの人々の生きざまを、数多くの写真を見ていただきながらお話します。
キベラスラムの発祥の事情や、ケニアの歴史的背景なども含め、スラムの現代事情や、人々が何の仕事をして生きているか、子どもたちの事情、現在のコロナによる影響などもお話できればと思います。

★なお、本企画は、国際協力に関心を持つ日本の方からご質問をいただいたことがきっかけで企画しました。
私がキベラスラムで運営するマゴソスクールの子どもたちと共に、ミュージシャンの大西匡哉さんが制作する「マゴソTV！」という映像のシリーズの中で、スラムで幼い子どもたちがレイプされる、子どもたちを守ろうというメッセージソング（Tetea Mtoto）があり、それをごらんになった方が、「スラムでなぜ子どもたちがレイプされるか、その原因を知りたい」とご連絡くださいました。
その事情を説明するには、まずはそもそもキベラスラムとはどのような場所で、そこではどのように人々が生きているか、どのような社会事情があるかということを知らなければ、理解が出来ないと思います。
そこで、キベラスラムについて語る場を作り、他の皆さんともその場を共有し、皆で考えていくことが出来ればと思いました。
今回のトークでは、キベラスラムの一般的な事情を話したいと思いますが、その中のトピックスのひとつとして、この歌を取り上げ、私が見聞きしてきた事情を話し、皆さんと意見交換が出来ればと思っています。
本編ではこの映像は流しませんので、ご参加いただく皆さんにはもし可能なら事前に、もしくは終了後にご覧いただけると幸いです。

★マゴソTV 8 Tetea Mtoto ～子どもを守って～
https://www.youtube.com/watch?v=m06oAXyzhDQ

★キベラスラムのお話をはじめてお聞きになる方も歓迎です。
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●出演者のプロフィールは以下のリンクよりご覧ください。
早川千晶（ケニア在住32年スラム活動家）

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